詳 細

2013-03-15

「普遍的な日本の魅力の再構築・発信に関する検討会」参加所感

 

 日本の魅力を発信するイベントが、3月15日の午後、埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」で行われました。 巨大な地下「宮殿」で三部構成の演出。ご当地キャラ出演による地域の魅力発信、写真コンテストの表彰式と新たなビジット・ジャパンプロモーション映像のお披露目。この第三の部は、観光庁「普遍的な日本の魅力」の再構築・発信に関する検討会が議論してきた内容でもあるため、小社の代表取締役孫盛林が末座ながら検討会の委員としてイベントに参加しました。

 

 これまでの一連の検討会開催・イベントを通して、日本のインバウンドの広報・広告に幾つかの大きな落差が存在すると孫盛林が痛感しました。中でも最も解消せねばならないのは、現場での努力と能力の開きでしょうか。

 

 検討会の開催に委員側、事務局側と制作側(他に取材陣を含めた傍聴側も)のそれぞれが参加しますが、ここで達成した合意を制作現場に落としても、満足の行く作品として上がってこないのが、残念ながら現状のようです。決して努力しないというわけではなく、修正の提言に対して深夜でも応対してはいただけるのですが、改善にならないことがたびたびです。映像の制作もそうでしたが、キャッチフレーズのDiscover the Spirit of Japanを、中国語に訳す時に和らげなければならないと最初に方向性を提示、次に出来上がった文章の動詞の間違いを再三に指摘、さらにキーワードまでを提案。これでも十分に理解されなかったため、説明用に見本を作って例示したら、その見本が正式の中国語キャッチフレーズとして採用されました。制作は検討会の委員の仕事ではなく、この結果は、口出しはするが手を出さないつもりでいた孫盛林にとっては大変意外でした。

 

 クリエーティブ力こそ世界における日本の誇り、大切な資源とされてきただけに、少なくとも海外プロモーションにおいて、現場の創作力の衰えは残念です。

 

 「普遍的な日本の魅力」の再構築・発信に関する検討会では、11人の委員の中に外国人は8人もいて、中央官庁の似たような会合の中では異色の存在です。一つの試みとして高く評価できます。しかも、日本人の委員も含めてかなり辛口の議論がされてきましたが、その殆どはそのまま議事録に残って公表されます。これも孫盛林にとってはもう一つの意外で、中国の中央官庁の友人たちに学んでもらいたいものです。